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DIVE久しぶり。 

LEROです。だいぶ久しかな。忘れてられてたりすると悲しくなります。
最近PCの調子が悪い(と言うか完全に壊れたな、あれ)なので自由にネットにダイブできなくなってました。
もう一つの要員は最近真面目に(当社比)勉強している事。毎日机に向かっているなんて、今までの私からすれば恐ろしい変化です。
つーわけで久々の更新となるわけですが、いつも通りのアレな訳です。
「THE LANGUAGE OF BLOSSOMS」
第27話「クロ」

話に出てきてはいないが、真琴達は今まで鬼人達との4度もの戦闘を経験した。これは1年生にしては比較的多い部類にはいる。何故そうなったかというと、1度目の戦闘での活躍を買われたからである。
毎回同じメンバーというわけではないが、仲間達が負傷する中、無事に帰ってくるのは真琴、柚子、美砂姫、祢猫、美善の5人である。
そして5度目となる今回の出撃先は神奈川となった。
今まで東北地方を担当していた真琴達は、前回の出撃で青森と新潟の鬼人を殲滅したためである。
今回は偵察目的の為、真琴、美善、祢猫そして見学の慰穏の計4人だけである。

「それでは、行って来ます」
「はい、いってらっしゃい」

真琴達は引率の縷々先生にぺこりと礼をして駐留地から離れていく。
慰穏はお留守番である。

「にゃー」
「にゃー」

慰穏は駐屯地の椅子に座り、真琴達の見送りをする。何故かその手で昨日拾った黒猫を抱いて。
実はこんな事があったのだ。

<移動中のヘリ>

「にゃー」
「・・・?」

そんな鳴き声が突然ヘリ内に響いた。最初に気付いたのは慰穏だった。

「この声・・・」

慰穏は声がしたと思われる方に行くと、そこから黒い影が飛び出してきて、慰穏にしがみついてきた。

「わっとと」
「だ、大丈夫!?」

勢いで倒れてしまう慰穏に、すかさず真琴が近づく。
尻餅をついた慰穏の上では、黒い物体が蠢きながら鳴いていた。

「ナァ~」
「・・・やっぱり・・・クロ・・・」
「にゃぁ!」

慰穏の身体の上で、クロは元気よく鳴いた。



そして今に至るわけだ。

「駄目だよ・・・ここに来ちゃ、危ないんだから・・・」
「にゃぁー」

真琴達が出た後、クロを膝に置いた慰穏はクロの事を軽く叱っていた。
しかしそれはあまり効果がないようで(と言うか慰穏に叱る気がないだけ)クロは寝そべって欠伸を掻いている。
至って平和な光景である。

<???>

「お仕事とはいえ・・・めんどー」

ビルの屋上で1人の女性が仰向けになってぼやいていた。
学校の制服なのか、黒のブレザー、黒のブラウス、黒のネクタイ、黒のプリーツスカート、黒のソックスを来ている。
ただでさえ黒いのに、その女性は床に鴉の濡れ羽根色の長髪を広げていた。片目には白いガーゼで出来た眼帯をしていて、目立っていた。

「そもそもこういうのって嫌い・・・確かに能力的には適任だけど・・・」

愚痴々々言いながら彼女は腕時計を見る。女性には似合わない、ごつくて黒い腕時計だ。

「む・・・時間か。仕方ない・・・」

よっこらせ、と言いながら彼女は上体を起こし、反動で立ち上がる。
長い黒髪が風になびく。

「さて、お仕事お仕事っと・・・」

そう言うと彼女は、両肘を直角に曲げ、左肘に右の指先をつけるという奇妙なポーズを取った。


一方の真琴達は被害があったという場所に来ていた。
がしかし、その場所は荒れてはいるが、鬼人の気配が一切感じられない。

「先生、ここで良いんですよね?」
『ええ、確かにそこの筈なんだけど・・・まあいいわ。もう少し調査して、しばらくしたら帰還して』
「わかりました」

そう言って真琴は通信を切った。
そこに美善が訪ねる。

「先生なんだって?」
「もう少ししたら帰ってきてって」
「良かった、今日は早く終われて・・・」
「うん・・・まあね・・・」

そう言って、真琴と美善は祢猫を見る。

「お姉さまがいない・・・お姉さま・・・お姉さま・・・・・・」

祢猫は体育座りをして、うわごとのようにブツブツ呟いている。
心なしかキノコが生えているように見える。

「あれじゃあね・・・」
「もう病気よね」
「うん・・・」
「お姉さま・・・・・・」

真琴達は祢猫を担いで帰ることにした。

<???>

「お、一発成功」

何もなかったビルの屋上に、今は全身黒ずくめの少女と、これまた真っ黒な鉄の塊があった。
望遠スコープをつけた、いわゆるスナイパーライフルだ。

「さて、お仕事お仕事~」

少女は鼻歌交じりにライフルをセットして、銃口を目的に向ける。
スコープ越しに見えるその相手は、菊池慰穏。

ドン!!

大きな銃声が響いた。

真琴達が戻ってくると、慰穏は膝の上で寝ているクロを見ていて自分まで眠くなってきて欠伸をしていた。睡魔が慰穏の瞼をぐいぐい押していく。完全に眠る直前、クロが飛び起きた。
そして跳躍して、いなくなった。
否、慰穏の後ろの方に吹っ飛んだ。

「ク、クロ!?」

慰穏は立ち上がり、クロの元に駆けていく。後ろから真琴達が着いてくる。
クロは地面に横たわり腹から血を流していた。それは止まる事がない。

「あっちか!」

真琴は銃弾が跳んできた方向を見据え、力を解放、一気に目的地に近づく。
そこには、スナイパーライフルを持った漆黒の少女がいた。

「何者だ!」

珍しく怒りをあらわにした真琴は、その少女に思いっきり叫んだ。
だが少女は意にも介さず、

「ふふ・・・怖い怖い・・・」

不適に笑うだけだった。
その態度に、真琴は切れる。

「よくも、よくもクロをぉぉぉ!」

ただがむしゃらに、力任せに拳を振るう。だがその一撃はかすることすらなかった。

「ふふ・・・そんなに怒らないでよ」

少女は真琴との距離を一気に詰める。
そしてこう言った。

「今回はただの挨拶・・・本当だったらそっちの注意を引くだけだったんだけど、あの猫が勝手に飛び出てきたの。ホント、迷惑」
「なんだとぉ!」

真琴がまた拳を振るう。またもやかすりもしない。どころか少女はいなくなっていた。

「どこだ!」
『大丈夫よ・・・そのうちあなた達と私達は戦う運命・・・その時を待ってなさい。ふふ、うふふ・・・うふふふふ』

何処からともなく、不気味な声が聞こえる。

「くそ、くそ!くそ!」


慰穏の方は美善だけ騒いでいた。

「ど、どうしよう!どうしよう!」
「・・・・・・」

当事者である慰穏は静かにクロの死骸を見つめ、そして決心したように頷くと、胸元から(ほとんど無いようなものだが)石を取りだした。ストレンジ・ストーンである。

「菊池さん・・・それって・・・」
「・・・」

美善を無視して、慰穏はその石を、クロに近づける。
すると、クロの身体が光り出す。

「きゃ!」

美善はその光に目が眩んでしまって何も見えなくなった。
慰穏はその様をじっと見つめている。

「・・・・・・ごめんね・・・」

慰穏がポツリと呟いた。
それに呼応するかのように光は収まり、光の中から何かが姿を現す。


TO BE CONTINUED
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